こんにちは、英会話太郎です。
今回は「英語のディクテーションはヒアリング/リスニングに全く逆効果」というお話です。
実はディクテーションでヒアリングを鍛えるというのは中級者以上にはおすすめですが、
英語初心者は今すぐやめてください!
目次
英語のディクテーションはヒアリングに全く逆効果
英語のヒアリング/リスニングを鍛えるのに効果的とのことで
「ディクテーション」が勧められています。
最近では無料でディクテーションできるアプリなんかも出回っていて、
気軽にディクテーションができます。
ディクテーション(Dictation、聞き取り)は字のごとく、
英語を聞いて、それを文字に起こすことです。
この作業を通じて、耳で英単語を拾う能力を鍛えるというものです。
僕もこのディクテーションを行ったことがあります。
例えば10秒間、英会話・フレーズを聞いてみて、
聞き取れたかどうか紙に書き起こすのです。
結論からいいますが、
英語初心者にディクテーションは1ミリもヒアリング/リスニングに効果はありません。
ハッキリ言って、英語初心者に害でしかありません。
ディクテーションに英語初心者に効果がないワケ
ディクテーションは
- 「一言一句逃したくない」
- 「書き起こすために覚えないといけない」
という意識がどうしても働きます。
この意識のせいでヒアリング/リスニングに様々な弊害を引き起こします。
ディクテーションはそもそも必要ない
例えば
日本語のニュースを10秒間だけ聞いて、日本語で書き起こしてみてください。
- 実は日本語でも結構難しい
- しかも何を言っていたのか全く頭に入ってこない
日本語でも難しいのに英語で必要でしょうか?
日本語習得の過程でディクテーションなんかしましたか?
そうです。
ディクテーションはヒアリング/リスニングを鍛えるために必要ではないのです。
「あれ?今の英単語なに??」の無間地獄を助長している
ディクテーションは1単語1単語に集中させてしまうトレーニングです。
聞こえてくる単語1つ1つに敏感になります。
これが本当によくない!
一方、普段の日本語の会話を思い出してみてください。
一言一句覚えてないですよね。
ボーっと聞いて、意味を理解していますよね。
英語のヒアリング/リスニングも同じです。
ボーっと聞いて、意味を理解しなくてはなりません。
一方、ディクテーションでは一言一句逃すまいと集中してしまうがために、
会話中に知らない単語に出くわしたとき、
「あれ?今の英単語なに??」と、そこで思考が止まってしまいます。
例え、その知らない単語が、会話において全く重要ではないものであっても。
「あれ?今の英単語なに??」と一瞬考えている次の瞬間に、
既に次の英単語は流れて来ています。
一瞬考えていたせいで、もはや次の英単語は聞こえていません。
で次の「あれ?今の英単語なに??」が出現します。
この「あれ?今の英単語なに??」の繰り返しで、無間地獄に陥ります。
正直パニック状態です。((‘Д’;))
で、相手の会話が全く入ってこなくなります。
ディクテーションは英単語1つ1つに集中させることにより
「わからない単語が現れたときに詰まらせる能力」を鍛えているだけなのです!
短期記憶を鍛えてるだけ、ヒアリング/リスニングは鍛えられてない
英語のディクテーションはヒアリング/リスニングを鍛えているように見えて、
実は短期記憶を鍛えているだけなのです。
なぜならディクテーションは
- 「書き起こすために覚えないといけない」
という意識が働きます。
この思考は、実際の英会話の中では存在しない脳ミソのプロセスです。
日本語での会話でもそうですが、
「覚えなきゃ」と思いながら、意味を理解し、会話する
なんてことはあり得ませんよね。
「書き起こすために覚えないといけない」と意識してしまうことで、
あなたの脳ミソは、もはや意味を理解することを放棄してしまいます。
英語のヒアリング・リスニングは、聞き取って意味を理解するのが目的です。
なのに、やっていることは、聞こえてくる英語(もはや意味を持たない、単なる音)
を一生懸命記憶し、書き写すという、短期記憶を鍛えているにすぎません。
英語のヒアリング・リスニングには全く効果のないことなのです。
「英語のディクテーションはヒアリングに全く逆効果。」まとめ
ディクテーションは
- 「一言一句逃したくない」
- 「書き起こすために覚えないといけない」
と意識させてしまう。
そのため、ヒアリング/リスニング本来の目的であるはずの
「聞いたこと理解する」
ということの邪魔をしている。
なので英語初心者の方はディクテーションは即刻辞めてください。
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