こんにちは英会話太郎です。
今回はヒアリング/リスニング勉強編です。
何言ってるかサッパリわからん!
例えば
- TOEICのヒアリング
- 取引先との電話会議
- 外国人観光客に話しかけられたとき
で痛感した人も多いはず。
ちょっと理解できてても、一旦聞き損なうとそこから先は頭が真っ白。
多少英語が聞き取れても
- イギリス・オーストラリア英語は聞けるけどアメリカ英語はサッパリ
- インド英語だと更にサッパリ
という人も多いのではないでしょうか。
僕もその一人でした。
「イギリス英語は聞こえるんだけどねー、インド英語はねー」
なんてカッチョいいセリフ吐いてみたかったものです。
全く持ってそれ以前の問題。何ジンがしゃべろうが関係ありません。
誰がしゃべっても英語がサッパリ聞き取れなかったんです。
外人と会議をしても冷や汗しか出てきません。
なんか知らんけど話が進んでいる。ある瞬間バッとみんなの視線が自分に集まる。
お・・・なんか話をフラれてるらしいぞ・・・ヤバい・・わからん・・・
アウアウ、ガクガク、ブルブル((‘Д’;))
お恥ずかしながらそんな状態でした。
聞き取れるようになった今だからこそ言えますが、
世の中のヒアリング勉強法は肝心なことをあなたに伝えていません。
特に理由も説明せず、
- さー、ヒアリングやりましょう。
- ディクテーションやりましょう。
- 英語を浴びるように聞きましょう。
なんてことを平気で言います。
英語のヒアリングは勉強法は間違うと全く逆効果になります。
例えば僕はディクテーションを全くおススメしません。
(関連記事:英語のディクテーションはヒアリングに全く逆効果。今すぐやめてください)
今回は私が実践したヒアリング勉強法を紹介します。
その前に、そんなあなたはヒアリング勉強するための心の準備が先に必要です!
なぜなら間違った認識でヒアリングに取り組むと、いつまでたっても上達しないからです。
目次
英語ヒアリング勉強法:心の準備編
ヒアリングが苦手な人の特徴(⇒完全に過去の僕)
ヒアリングが苦手な人の最大の特徴は
1単語1単語の執着しすぎている
ということです。
1単語1単語に深く集中し、全部理解しなくては!と思ってしまっています。
なので、わからない単語が一つでも出てきたり、聞き取れなかったりすると
「あれ?今何言った???」と1秒間、思考が停止します。
その思考が停止している1秒の間に次の単語が飛んできますが、
思考が停止しているので、聞き取れません。
これが次の「あれ?今何言った???」を引き起こし、
結果、「あれ?今何言った???」の無限連鎖地獄です。
ヒアリングでは次々流れてくる英語を脳ミソでさばかなくてはなりません。
一瞬の思考停止が命取りになるのです。
こうなってしまうのは、ある意味当然です。
だって誰もそんなこと教えてくれなかったし!!(マジで日本の教育を恨む!)
聞こえない無限連鎖地獄に陥らないための必要な心構え
普段の日本語の会話を思い出してみてください。
一言一句に集中して聞いてなんかないですよね?
例えば、このニュースを見てみてください(約1分30秒)↓
たった1分30秒程度のニュースです。
一言一句逃すまい!と聞いていましたか?
違いますよね。
てか、無理ですよね。
たった1分30秒でしたが、何言ったか一言一句逃さず聞くなんて無理です。
そうです。日本語ですら1単語1単語に集中して聞くのは
無理ですし、覚えてないですし、意味がないんです。
なんかごちゃごちゃ言っていた、はっきり覚えてない、でも、このニュースが言いたかった
「上野動物園でかわいいパンダが公開になった」
ということはわかりましたよね。
英語のヒアリングも同じです。
1単語1単語に集中せず、ぼーっと聞いて理解することを心掛ける
のが重要なんです。
「1単語1単語に集中せず、ぼーっと聞いて理解することを心掛ける」ってどうやんの?
英語をヒアリングするときは、とかく耳に意識を集中しがちです。(眉間にシワを寄せながら、聞き取ってやるゼ感満載で)
耳に意識を持っていかれてはいけません。
無限連鎖地獄の第一歩です。
まるで日本語のテレビを聞いているかのようなリラックスした状態でヒアリングをするのが一番です。
具体的には
・ヒアリング前に深呼吸する
・遠くをぼんやり見つめながらヒアリングする
・顔面の筋肉ユルユルで、半口を開け、覇気のない情けない表情でヒアリングする(→コレ、冗談じゃなくてマジです。初心者の方には特に効果的)
こうすることで、単語に気を取られることなくヒアリングに臨めます。
聞き取るのが難しいと感じれば感じるほど、リラックスしなくてはなりません。
さて、ここまでが心構え編です。
前置きがずいぶん長くなりましたが、勉強法について紹介します。
英語ヒアリング・リスニングの効果的な勉強法
英語ヒアリング勉強法:実践編:優先順位をつける
分野に優先順位をつける
どの分野のヒアリングに強くなりたいか優先順位をつけるのが超重要です。
日本語も同じですが、分野の違うこと、興味の持てないことは全く頭に入ってきませんし、
使うこともないので忘れていきます。(たとえば数学とか、政治とか・・・)
僕らはネイティブスピーカーのように日常的に英語に触れることができません。
彼らのように優先順位をつけなくても、自然とヒアリングが鍛えられる環境ではないのです。
例えば「NHK world newsでヒアリング鍛えましょう」なんて話が、よく巷でありますが、
僕から言わせれば、遠回り以外の何物でもありません。
だってニュースキャスターになりたいわけでもなければ、ニュースを知りたいわけでもないんですから。
しかも、そんなカッチカチの英語、ネイティブは誰も話してません。
日常会話、ビジネス会話で一生聞くことはないでしょう。
あなたが優先順位をつけなければ
・使いもしないどうでもよいヒアリングに力を入れてしまう
・興味が持てないので上達も遅い
・せっかく身についたヒアリングも忘れてしまう
などのデメリットがあります。
一方、使う機会が多い分野に優先順位をつければ
・使われる確率が高い(自分が首を突っ込む)ので、最短でヒアリング力が強化できる
・興味が持てるので上達が早い
・聞く機会が多いのでヒアリング力が衰えない。
などのメリットがあります。
もし、あなたがTOEICのリスニングに力を入れたいのであれば、
TOEICのリスニング教材をひたすら聞くべきです。
ビジネスならビジネス、日常会話なら日常会話です。
ある1分野を極めると自然と他の分野のリスニングも上がっていきます。
一番よくないのは分野をまたいで聞きまくることです。
英語ヒアリング勉強法:実践編:「動詞」+「肯定/否定系」に優先順位
文章の意味を決定づけているのは
・動詞
・do/don’tなどの肯定/否定形
です。
この2点が聞き取れれば、あとは聞こえた名詞で文意はおおよそ推測できます。
おススメの方法は「1.5倍速」で聞くです。
この速さになると、始めはサッパリ何を言ってるかわからないと思います。
特に聞いたことのない名詞・形容詞はモニョモニョくらいにしか聞こえません。
そんな中、この文章の動詞と肯定系だったか否定形だったかを聞き取り、
文意を想像する練習をします。
この方法で、一単語一単語が理解できなくても、止まることなく文章全体の意味をキャッチする練習になります。
普通の速度に戻して聞いたとき、おっ!と思うほど聞き取れると思います。
英語ヒアリング勉強法:実践編:具体的に日本語にする前に、絵やイメージで想像すること
実際のヒアリングで日本語に直そうとする暇はありません。
容赦なし、待ったなしで英語は流れてきます。
日本語に直そうする間に英語が流れてくれば、
「あれ?今何言った???」の無限連鎖地獄の始まりです。
僕がおススメするのは題して「妄想トレーニング」。
少しの理解できた情報から情景を妄想するというものです。
ヒアリングをしたときに、日本語に直すのは絶対後にしてください。
まずはヒアリングから絵やイメージを想像してください。
「食べた」「青かった」「怒っている」などの単純化した絵やイメージです。
なぜ絵やイメージを想像することが大切なのかと言いますと、
それが人間が言語処理をする自然なプロセスだからです。
聞こえてきたものや見た文字はあくまで脳ミソの中では記号・電気信号でしかありません。
絵やイメージすることで、初めて意味が理解できているのです。
しかも一瞬で。
日本語に直すという、記号をこねくり回す作業をしているとヒアリングは上達しません。
僕がこの「妄想トレーニング」を開始したときは
- 理解できた10%のヒアリングから状況を想像
- 残り90%の不明な部分を想像でカバー(もはや妄想)
- 精度70%
という状態でした。今ではもっと精度が上がっています。
でも当時でも70%の精度があれば、文意を外すことはありません。
相手が何が言いたいかがわかるんです。
ヒアリング・リスニングが苦手というあなたも、これで大丈夫です!
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